ウォルマートがフォーチュン500社リストでトップに

フォーチュン誌は15日、米国のトップ500社の最新リストを発表した。世界最大の小売り業者ウォルマートが石油大手エクソンモービルに代わりトップとなり、シェブロンは昨年と同じく3位を維持した。

低価格の商品を求める中流階級の消費者から恩恵を受けているウォルマートは、2009年の売上高が過去最高だったことから第1位となったが、昨年の原油価格下落はエネルギー企業に打撃を与え、エクソンモービルとコノコフィリップスの両社は昨年より順位を下げた。

注目すべきは、バンク・オブ・アメリカとJPモルガン・チェースが金融危機の困難から立ち直り、リストのトップ10入りを果たし、米国銀行業界の再活性化に希望を与えていることだ。ゼネラルモーターズは6位から15位に落ち、フォーチュン誌が1955年にリストを発表し始めて以来初めてトップ10から脱落した。売上高の大幅な減少により、昨年のリストに載った住宅建設会社3社はいずれも今年のリストには載っていない。

富の背後

高い利益は人件費の削減から生まれる

フォーチュン誌が木曜日に発表した新たな利益ランキングによると、米国の上位500社の昨年の総利益は300％増加して3910億ドルに達したが、利益を上げる手段は従業員の解雇だった。

昨年の経済危機はほとんどの企業に大きな打撃を与え、フォーチュン500企業の2009年の総売上高は8.7%減少し、1983年以来最大の落ち込みとなった。これらの企業は利益を上げるために、人員削減などさまざまな手段で必死にコストを削減しています。昨年は500社が計82万1000人の人員削減を行い過去最高を記録したと報じられており、売上が改善したにもかかわらず従業員の賃金は大きく上昇しなかった。米労働省によれば、単位労働コストは2009年に4.6％減少し、戦後最大の低下となった。

「2009年半ばまでに、同社は非常に少ない従業員で非常に少ない製品を生産していた」とフォーチュン誌編集者ショーン・ドゥーリー氏は書いている。「売上はゆっくりと伸び始めたが、従業員数は減り続けた。」