ラザダは欧州市場への参入を計画

ラザダは欧州市場への参入を準備しているが、ラザダの董正CEOは、具体的な計画は経済発展と市場状況次第だと述べた。同氏は欧州市場への参入予定時期や、参入国については明らかにしなかった。

アリババのダニエル・チャン最高経営責任者（CEO）の元ビジネスアシスタントである董正氏は、タイとベトナムでのラザダの事業を指揮した後、6月にアリババの東南アジア部門を引き継いだ。

今週、アリババは東南アジアの子会社に9億1,250万ドルを投資したことを明らかにし、今年の資本流入額は13億ドルに達した。

董正氏は、ヨーロッパは非常に大きな市場であり、ほとんどのヨーロッパのブランドにとって、アリババグループは中国やその他の市場で販売を行っている最大の小売パートナーであると述べた。同氏はさらに、「我々はブランドが望むところへ行きます」と付け加えた。

ラザダはマレーシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナムなど6カ国で事業を展開しており、ブラジルなどの新興市場で人気の越境電子商取引プラットフォーム「アリエクスプレス」に匹敵するとみられる。

同時に、ラザダはインドネシアの電子ウォレットプロバイダーであるダナなどの企業に投資しており、マレーシア最大の電子ウォレット会社タッチアンドゴーの親会社であるTNGデジタルSDNへの約1億6,800万ドルの資金調達も主導している。

同報道によると、ラザダは投資ペースを継続し、今後数カ月以内にインドネシアで数百人の従業員を追加し、ジャカルタのオフィススペースを拡張する計画だという。 Lazadaのユーザー数は現在1億5000万人だが、アリババは2030年までにその数を倍増させたいと考えている。